食の安全について

公開日 2014年09月01日

更新日 2015年02月10日

食の安全について1

四季を問わず、食中毒は、家庭でも発生しています。食中毒を防ぐために下記の3原則を心がけましょう。

 

1.菌をつけない  こまめに手洗いをしましょう
2.菌を増やさない 冷蔵・冷凍が必要な食品は購入後すぐに適切に保存しましょう
3.菌をやっつける 加熱調理の際は、十分に火を通しましょう

 

肉や魚を切るときに使用した包丁やまな板は流水でよく洗い、熱湯消毒等をしましょう

 

食の安全について2微生物が起こす食中毒のいろいろ

 

感染型

微 生 物 名:腸炎ビブリオ
特     徴:水道水では増殖できず、塩分2~5%でよく発育。
感 染 経 路:海水中に生息。夏期に沿岸で獲れた魚介類、刺身。
発病までの時間:平均12時間
症     状:腹痛、激しい下痢、吐き気、嘔吐、発熱。

 

微 生 物 名:サルモネラ
特     徴:乾燥に強い。
感 染 経 路:家畜などの糞便。主に鶏卵、食肉類とその加工品。
発病までの時間:12~48時間
症     状:悪心、腹痛、下痢、嘔吐。長期間菌を出す。

 

微 生 物 名:腸管出血性大腸菌
特     徴:感染すると大腸で「ベロ毒素」を産生。
感 染 経 路:牛の糞便。糞便に二次汚染されたさまざまな食品。
発病までの時間:2日~7日

症     状:下痢、腹痛、発熱、嘔吐。溶血性尿毒素を併発することもある。

 

微 生 物 名:カンピロバクター
特     徴:大気中で発育できない。少ない菌数で発症。
感 染 経 路:家畜、家禽、などあらゆる動物が保菌。食肉特に鶏肉。
発病までの時間:2日~3日
症     状:腹痛、激しい下痢、吐き気 嘔吐、発熱。

 

微 生 物 名:ウェルシュ菌
特     徴:芽胞を形成し、通常の加熱調理によっても生き残る、酸素があると発育できない。
感 染 経 路:動物の糞便。加熱調理食品、特に大量調理されたカレー、弁当、スープなど。
発病までの時間:6~18時間
症     状:下痢、腹痛。通常は1日で回復。

 

毒素型

微 生 物 名:黄色ブドウ球菌
特     徴:「エンテロトキシン」という毒素を産生し、毒素は100度でも壊れない。
感 染 経 路:ヒト、動物の皮膚、鼻孔、化膿した傷口に分布。おにぎり等の穀類加工品、弁当、調理パンなど。
発病までの時間:1~5時間
症     状:吐き気、嘔吐、腹痛。

 

微 生 物 名:セレウス菌(嘔吐型)
特     徴:芽胞を形成し、通常の加熱調理によっても生き残る(嘔吐型と下痢型があり、日本では嘔吐型が多い)。
感 染 経 路:土壌などに広く分布。嘔吐型は焼き飯やピラフなどの米飯類。パスタなどの麺類。
発病までの時間:1~5時間
症     状:吐き気、嘔吐。

 

微 生 物 名:ボツリヌス菌
特     徴:芽胞を形成し、通常の加熱調理によっても生き残る。酸素があると発育できない。運動神経を麻痺させる毒素を発生。
感 染 経 路:土壌などに広く分布。食肉、魚肉、野菜類を原料とした発酵食品、瓶詰、缶詰、真空包装食品。
発病までの時間:8~36時間
症     状:脱力感、倦怠感、頭痛、めまい、言語障害、呼吸困難。

 

ウイルス型

微 生 物 名:ノロウィルス
特     徴:ヒトの腸管内でのみ増殖。
感 染 経 路:ヒトの吐物や糞便。河口付近で養殖された二枚貝や、調理従事者の手を介して汚染されたさまざまな食品。
発病までの時間:24~48時間
症     状:嘔吐、激しい下痢、腹痛、発熱、頭痛、筋肉痛。

 

参考 社団法人日本食品衛生協会 食中毒予防早見表

 

※子供や高齢の方は、肉の生食を控えましょう!!

 

食品添加物の食べても安全な量とは、

食べても安全な量は、動物実験を行い、急性中毒を起こさないか、癌を発生させないか、妊婦が食べてもおなかの赤ちゃんに影響がないか、長期間摂り続けても健康に影響がないか、など調べたデータから、動物にとって健康に全く悪影響がないという量を見つけ、その量を「無毒性量」といいます。

 

人間に当てはめる為に「無毒性量」を動物と人間の差を考え1/10にし、さらに年齢、個人差等を考慮して1/10にします。つまり、無毒性量の1/100以下を人間にとって健康への悪影響がない量としています。
これを「一日摂取許容量」(ADI)といいます。

 

ADIは、人間が一生にわたって毎日摂取し続けても安全とされる量で、体重1Kg当たりの値として「mg/kg体重/日」で表します。

 

一日摂取許容量(ADI)より少ない量であれば、体の中で分解されたり、排泄されて、健康に影響が出るほど体内に溜まることはないとされています。

 

※食品添加物や残留農薬の基準値は、それぞれのADIを超えないよう低く設定されています。私たちが一日に食べている食品に含まれる食品添加物や残留農薬の量を合計しても、ADIよりずっとすくなくなっています。

 

食情報とフードファディズム食の安全について3

食べものや栄養が健康に与える影響を過大に評価したり、信じたりすることを”フードファディズム”と言います。
健康への関心の高まりを受けて、身の回りには食情報が溢れています。
「○○は体に良い」という情報をうのみにすると、食生活が偏ったり思いがけない被害を受けることがあります。一方「○○は体に悪い」という情報は、印象に残りやすいですが、根拠がなかったり、一面のみをとらえてあたかも全体が悪いと勘違いさせることがあります。
食品の情報は冷静に受け止めることが必要です。
日ごろから信頼できる情報を選び、正しく理解することが大切です。

 

食の安全について4

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